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03

シャッター速度を変えてみる

自分の好みでシャッター速度を選べるようになります。

シャッター速度を変えると、何が違ってくるのでしょうか・・・?

シャッター速度によって違う表現

シャッターが開いている時間が「シャッター速度」です。

例えば激しく流れ落ちる滝。

水しぶきをもっとよく見たいと思ったら、シャッター速度を速くすると良いでしょう。

シャッター速度によって、水の写り方が大きく変わることがわかっていただけるでしょう。

今度は、風景のなかにとけこむ水の流れを撮ることを考えました。遅いシャッター速度では、激しい流れがなめらかな布のように美しく表現されることがわかります。

撮影モードを「S」モードにして、シャッター速度を遅くしていくと、やがて、もうそれ以上遅くすると画面が明るすぎになってしまう、という点に達します。こんなときは、光の量を抑える「NDフィルター」を使ってみましょう。

動きが止まる (1/1,000秒)

被写体が人の場合も同じです。

速い速度で動いている人物も、シャッター速度を速くすることにより、止まっているように写り、表情まで写し取ることができました。

明るさが足りないために、思ったように高速シャッターにできない場合は、ISO感度を上げてみましょう。少ない量の光に対応できるようになるため、より速いシャッター速度に設定することができます。

ブレて動感が出る(1/80秒)

シャッター速度を遅くすると、動きの速いものはブレて写ります。

人の顔はわかりませんが、止まっているような写真よりも、速度が感じられます。

流し撮り(1/30秒)

もうひとつ、少しだけ練習の必要なテクニックを。シャッター速度をやや遅めに設定した上で、動いているメインの被写体に合わせカメラを動かしながらシャッターを切ると、メインの被写体はブレず、背景がブレて動感が出ます。このような撮影法は「流し撮り」と呼ばれます。

どのようなシャッター速度を選ぶかは、どのような写真に表現したいかによります。選ぶのはあなた自身。

シャッター速度の違いによる表現の違いを、楽しんでみましょう。

COLUMN
高速シャッターとフラッシュ

1/1,000秒よりも速いような高速シャッターは、スポーツをする人や川の流れなど激しい動きのものを、まるで止まっているかのように描き出してくれます。αは、動きの速いものの一瞬をとらえるのに充分な1/4,000秒までの高速シャッターが、エントリー向けモデルにも搭載されています。

一眼レフカメラのシャッターは、フィルムカメラの時代と同じく、撮像面を覆う2つの幕を移動させてその隙間から光を取り入れるフォーカルプレーンシャッターが採用されています。現在、シャッターの高速化のため、幕を軽量化しながら耐久性をアップさせることに多くの技術が注ぎ込まれています。

高速シャッターでもとらえきれない素早い動きのものもあります。たとえば勢いよく吹き出す水滴の動き。こうしたものを止まっているように写したい場合は、フラッシュの利用が有効です。小型フラッシュは、発光が始まってから1/5,000秒〜1/10,000秒で発光にストップがかかります。これを利用することで動きを止めることができるのです。

シャッター速度: 1/4,000秒

シャッター速度: 1/4,000秒

フラッシュ発光時間: 1/10,000秒

発光時間約1/10,000秒のフラッシュ使用

APEX を知ろう

このページで述べてきたように、シャッター速度を換えれば、動きのある被写体をさまざまな表情でとらえることができます。

ただし、シャッター速度を速くすると光量が足りなくなりますから、そのぶん絞りを開ける必要があります。絞りを開放にしてもまだ露出が足りない場合は、今度はISO感度を上げれば対応できます。反対にシャッター速度を遅くしたければ、絞りを絞っていきます。絞りきってもまだ露出が多すぎればISO感度を下げます。このように、シャッター速度、絞り、ISO感度の、互いの関係を考えやすくしたのが「APEX」です。

APEXとは、Additive System of Photographic Exposureの略。絞り、シャッター速度、ISO感度、被写体輝度をすべて整数のAPEX単位に変換するので、条件のひとつが変化したときに、プラスマイナスするだけで他の値を割り出すことができます。2.8、4、5.6など憶えにくい絞り値も、APEXでは1、2、3と整数の列で表わされます。この数値を「1」変更することは、(絞りを)「1段変える」と言い表されます。撮影の際に絞りやシャッター速度をこのAPEXで考えると、決定を素早く行えるようになります。

Sv ・・・ISO Speed value : ISO感度

Bv ・・・ Brightness value : 被写体の明るさ(輝度)

Ev ・・・ Exposure value : 取り入れる光の量

Av ・・・ Aperture value : 絞り値(F値)

Tv ・・・ Time value : シャッター速度

ISO感度 Sv
100 5
200 6
400 7
800 8
1600 9
3200 10
6400 11
12800 12
被写体輝度s Bv
家庭の電灯の下 -1
0
1
  2
明るい室内 3
4
  5
曇天の戸外・日陰 6
7
晴天の戸外 8
9
夏の海岸・山 10
11
快晴の雪景色 12
シャッター速度 Tv
30 -5
15 -4
8 -3
4 -2
2 -1
1 0
1/2 1
1/4 2
1/8 3
1/15 4
1/30 5
1/60 6
1/125 7
1/250 8
1/500 9
1/1000 10
1/2000 11
1/4000 12
1/8000 13
絞り値 Av
1.4 1
2 2
2.8 3
4 4
5.6 5
8 6
11 7
16 8
22 9
32 10
Ev= Tv+Av
Ev=Bv+Sv
実際の露光量は シャッター速度と絞りで決まる
一方、必要な露光量は 明るさとISO感度でで決まる